「…っていう夢を見たんだってば」
「…っていう夢を見たんだよ」
二人は、一つのベットで寄り添いながら夢の内容を語り合った。
「俺が、死んじゃって、せんせーが苦しんでるの見て悲しかったし、辛かったってば…」
「俺だって、勝手に死んでナルトを泣かせて、苦しめて…自分が憎くて仕方なかったよ…」
ナルトはにっこりと笑うと、
「もし、俺が死んでも、カカシせんせーはあんな風にならないでね…悲しまないで、ね」
カカシもまた、にこりと微笑むと、
「もし、俺が死んでも、ナルトはあんな風にならないでくれよ…。俺は、幸せだったんだからさ」
「じゃ、約束だってば」
「分かった。約束…」
二人はきゅっと小指と小指を絡ませる。
そして、二人一緒ににっこりと微笑んだ。
でもね、でもね、もしカカシせんせーが死んじゃったら、きっと俺は狂っちゃって、カカシせんせーが見た夢みたいに、ずっとカカシせんせーの人形を抱いているかもしれないってばよ?
もしも、ナルトが死んじゃったら、絶対正気で生きていけない自信があるよ?それこそ、ナルトが見た夢みたいに、ずっと幻を見たまま生きていた方が、幸せだからね。
それとも…
それとも…
アトを追っちゃう?
二人は、お互いの顔を見ながらまた微笑みあった。
終