青い春



 いつも一人で寂しかった。

 誰も認めてくれなかった。

 けど、アイツは、俺を認めてくれたんだ。







 最近、ナルトは困っていた。

 なにが、というとサスケのことだ。

 サスケを見るとぎゅっと心臓締め付けられるような感覚に陥る。

 動悸が速くなる気もする・・・・。

サスケ、という単語を聞くだけでも、ナルトの胸はドキッと高鳴るのだ。

 なんか変な病気なのかなぁ・・・。と、オバカなことを考えるナルトであった。



「・・・・それは、恋だネ」

 ナルトは辛抱たまらず、任務が終わったあと、カカシに相談した。

 そして、その話を聞き終えたカカシがナルトに向かっていった言葉だった。

 それを聞いた瞬間、ナルトの足下にあった何かががらがらと壊れる感じがした。

「えぇぇぇっっ?!恋ィっ?!俺が?」

「そう」

「サスケに?」

「そう」

「でも俺もサスケも男だってばよ?!」

「そうだね」

「でも、おおお・・・俺が好きなのはサクラちゃんだってばよ?!」

「ん~・・・そういうこともあったねぇ・・・」

 

 ・・・俺が、サスケに、恋・・・・。

 濃いの間違いではないだろうか、とナルトは思ったが、それじゃぁガイせんせーとリーになっちまうってばよ・・・。と思いつつ、再びカカシに意識を戻した。

「・・・でも、何でせんせーは恋って言いきれるってばよ!絶対、ぜぇっっったいちがうってば!!」

 顔を赤くしながらナルトはカカシにくってかかる。

「あのな、ナルト・・・恋って言うのはな・・・」

 びしっとナルトに人差し指を突きつけ、

「まず、その人の前に行くと、胸が締め付けられるような感じがする」

「そして・・・・動悸が激しくなる」

「さらにさらに、ちょっとでもその人の顔が頭に思い浮かぶと顔が熱くなる気がする」

・・・・・・・・全てナルトに当てはまっていた。

「コレを恋と言わずなんてゆ~のかな?」

 フフフフフ・・・・。

 とカカシは怪しげに笑ってみたりする。

「あ、それとね」

 にっこりとカカシは笑って

「夢にまで出てきたら、もう末期症状だね」

 どきーんっ!!

 びくり、とナルトは肩を震わせた。

 ここ数日、ナルトの夢にはいつもサスケが出てきていたからだ。

「う~・・・・・」

 何とかナルトはカカシに反論しようとするが、しようがない。

 カカシの言っていることはぴったりと今のナルトのそれにあっているからだ。

「でも・・・俺もサスケも男だってばよ・・・・」

 もし、仮に(強調)サスケのことを好きだとしても、自分は男だ。そして、サスケも男だ。叶わない恋である。

 しゅん、とナルトは肩を落とした。

「ナルト、ナルト・・・愛があれば性別なんて関係ないヨv」

 マスクから覗く目をニヤニヤさせながらカカシはナルトに言う。

「せんせー、面白がってるでしょ?」

「ん~?別に面白がってはいないよ。いろんな意味では面白いが、俺的には面白くないけどな」  

 口をとがらせているナルトにカカシはそれはもう「面白いです」といわんばかりの口調でナルトに告げた。

「も~イイっ!!カカシせんせーに相談したのが間違いだったってばよ!俺帰る!!・・・・・あっ!!サスケにこのこと絶対言うなってばよ!!」

「あ~ハイハイ・・・わかってるヨ。こけないように気をつけて帰れ~」

 ものすごい勢いで走っていくナルト。しっかりとカカシに釘を刺すことも忘れずに。



 サスケのこと好きだなんて・・・・。

 確かに、見た目は格好いいし、女の子に騒がれるのはわかるってばよ。

 けど、すっげぇ意地悪だし、ムカツクし、スカしてるし・・・・!!

 いっつもドベ、とかウスラトンカチとか馬鹿にするし・・・。

 あ、でも、ベントー分けてくれたことあったよな・・・。そういうところは優し・・・・・いやいや、絶対違うってば!!

 もう~・・・!何なんだってばよぅ・・・。







 任務の休憩中、木に寄っかかりながらぼーっと考え事をナルトはしていた。

 もちろん考えているのはカカシに「それは恋だネ」と言われたこと。

 断じてそんなことはない。そのはずだってば。

 と、自分に言い聞かせるようにナルトは知らず知らずのうちに口に出してぶつぶつと言っていた。

「・・・ナルト、ナルト・・・?ナルトったら!!」

 ふっと顔を上げると、サクラがのぞき込んでいた。

「アンタ、朝から調子おかしいわよ?何かあったの?」

 その一言にナルトはどきっっとする。

「お、おかしいって何が・・・?」

「全部」

 0.5秒でサクラは言い切った。

「・・・・・おかしいのはいつものことだし、アンタがドベなのもいつものことだけど、今日はさらにおかしいわね。心配してやってるんだから、何があったか私に相談しなさいよ」

 口調は威張った言い方だったが、サクラが心配してくれているということは、ナルトにはよくわかった。

 だが、言えることと言えないことはある。

「え、えーと・・・・別に大丈夫・・・。ちょっと・・・昨日眠れなかったんだってばよ・・・」

 コレは本当のこと。カカシの言葉がぐるぐるぐるぐる頭を駆けめぐって眠るどころの話ではなかった。

「なら良いんだけど、しっかりしなさいよねー。私にもサスケ君にも迷惑かけるんだからねっ!」

 ・・・サスケ・・・・。

 やはり、サスケの名前を聞くとドキドキと胸が高鳴った。

 絶対絶対おかしいってばよぉ・・・・。

 涙目になりそうになるのをぐっと堪えて、カカシの方を見るとイチャパラを広げて楽しそうに見入ってるし、チラリとサスケの方を見ると目が合い、チッと舌打ちをされて目を逸らされた。

 なんだかそれが、ちくりとしたような気がした。

 ぎゅうっとナルトは胸あたりの服を握った。

 苦しいってば・・・・。

 なんだか・・・。

 サスケに目を逸らされただけなのに。

 やべ、泣きそう・・・・。

 自分がこんなに弱いだなんて思ってもいなかった。

 やっぱり、なんで泣きそうなのかもわからなかった。

「・・・・ナルト?」

 いきなり胸を押さえだしたナルトをサクラはのぞき込む。

「・・・なんでもないってばよ」

 絞り出すかのような声。「でも・・・」サクラがそう問いかけようとしたとき「休憩おわり~」というカカシの間の抜けた声が聞こえてきた。

「サクラちゃん、行こうってば!」

 にっこりと笑いながら立ち上がるナルトはいつものナルトだった。

「そうね、アンタ、午後はがんばりなさいよ」

「わかってるってばよー!」

 そう言うとなるとは元気良くカカシのところへ駆けていった。





 なんなんだ・・・・ナルトのヤツ・・・。

 うんざり、と言った様子でサスケはナルトに視線を向けていた。

 さっきから視線があってはナルトに目を逸らされる。

「サクラちゃんはさー・・・」

 くるっとナルトが後ろを向いた拍子にばちっと目があった。

 そして勢いよく逸らされる。

 さっきからそれの繰り返しだった。ナルトが、自分のことを嫌っているのは知っていたが、ここまで露骨だと傷つくどころか腹も立ってくる。

 今日のナルトは絶対に俺に近寄ろうとしない。

 さっきから、カカシにベタベタベタベタベタベタ・・・以下エンドレス。

 それにあのクソ忍の勝ち誇った顔・・・。

 ムカツク・・・・。

「オイ、ドベ」

 ・・・・・・・。

 ナルトは聞こえない振りをした。

 というか、サスケに声を掛けられた瞬間、心臓がバクバク言ってどうしようもなくなった。

 ムカッッ・・・・。

 シカトするんじゃねぇ!!ドベのクセに!!

「ドベ!!てめぇは返事もできないのか?このウスラトンカチ」

 ・・・・・・。

 いくらナルトでも、ここまで言えば何かしら突っかかってくると踏んだのだが、ナルトはまたしても、無視。

「・・・・・もういいっ」

 あまりにもひどいナルトの態度に、サスケももう呼びかけるのをやめた。

 ナルトは無視したことに少し後悔したが、自分の顔が真っ赤になっているのがわかってるので振りいたらきっとどうしたことかと問いつめられていただろう。



 サスケといると心臓がドキドキするからとか言えるわけないってば・・・。



 はぁ・・・・・

 でも、無視したのは悪かったかなぁ・・・と、思いつつ、ナルトはまたしてもぼーっと任務をこなしていたためサクラに怒られることになる・・・・。





「カカシせんせー!!」

 そして、今日もナルトはカカシを任務の後呼び止めるのだった。

「・・・ナルト・・・また?」

「・・・ダメ?俺・・・俺・・・」

 しょぼんと下を向いて、ナルトは今にも大きな目から涙がこぼれ落ちそうだった。

 サスケに関することというのがカカシには気に入らなかったが、ナルトが泣いているのを見るのは正直キツイ。

「聞いてあげるからちょっと待ってなさい。俺は三代目に報告書提出してくるから」

「ん」

 ぽんぽんっと頭を撫でられると、ナルトは涙を拭ってカカシに返事をした。

 

 その光景を見守る一つの影があった、いわずとしれた、うちはサスケ。

 彼は大変怒っていた。

 誰にかというと、ナルトに対して。

 自分には目も合わさない上に、シカトまでしてくる始末。そのくせ、カカシの方には何の警戒もなく近づいていくのだ。

 

 腹が立たないわけがないだろう・・・・。



 最近のナルトの様子がおかしいとは思ってはいたものの、サスケのことが好きだと思ったからとは全く気が付いていないサスケだった。





「で~、ナルト君は今日はものすご~く様子がおかしかったけど、何かあったのかな?」

 やっぱり自分はおかしかったのだろうか、いつも通りに振る舞おうとしたはずなのにサクラにもカカシにも言い当てられて、サスケはどう思ったのだろうとナルトは不安に思った。

「・・・せんせぇ、おれ、やっぱりサスケのこと好きかもしんない・・・」

 ポツリとナルトはこぼした。

 その声にはいつもの元気の良さはなく、とことん落ち込んでいるようだ。

「ふ~ん・・・・」

 カカシは面白くない、といった様子で曖昧になると似相づちを打った。

「どうしたら、平気になれるかなぁ?どうしたら嫌いになれるかな?カカシせんせー、教えてってばよ・・・」

 いきなり突拍子もないことを言い出した好きになって欲しい、ではなくてどうしたら嫌いになれるかと聞いてきたからカカシは驚いた。

 さすがは、意外性No.1忍者・・・。

「ナルト・・・何でそんなコト言うんだ?」

 普通は、普通の考えとしては「どうしたら好きになってくれるかな?」と思うのが一般的ではないだろうか。

 カカシですら「どうしたらナルトは俺のこと好きになってくれるかな~?」と考えているくらいだ。

「・・・・だって・・・俺・・・」

 狐だし。

 蚊の鳴くような小さな声でナルトは答えた。

 

 俺は狐だから、誰かに好きになってもらおうなんて思っちゃいけない。

 ダレかを好きになっちゃいけない

 俺は、狐だから。



ナルトはぎゅっと服の端を掴んだ。

「ばっかだネェ、ナルトは」

「馬鹿って言うなってばよ!!」

「ナルトは狐じゃなくてナルトでしょ?それに、人とちょっと違うだけじゃないか。そんなの些細な問題だって。」

 ぽんっとカカシはナルトの頭に手を置いた。

「でも・・・」

「じゃ、こうしよう。せんせーはナルトが好きだし、別に狐どうこうは気にしてないからせんせーとお付き合いしよっか?」

 にんまりとカカシは笑い、ナルトを抱きしめた。

「は?なに言ってっんだってば・・・・カカシせんせー、苦しいってばよ・・・・」

「いーのいーの、しばらくこうされてなさいって。相談料だよ、相談料v」

 う~ん・・・クセになりそう・・・。

 暴れるナルトを後目に、カカシはナルトが逃げないようにきつく抱きしめた。

 そして、後ろに潜んでいる一つの気配。

 知っている気配だった。

 くるり、と後ろを向くと、そこにはナルトのだ~い好きなうちはサスケ君。

 ナルトはぜんっっぜん気が付いてない。

 サスケもカカシが気が付いたことがわかったのか、ぎっとカカシを睨みつけた。

 そんなサスケをみて、カカシは嫌な笑みでにやりと笑った。

 まるで、「ナルトは、俺のものだヨ」といわんばかりの笑顔で。

 そんなときにナルトがいい加減抵抗するのに疲れたのか、おとなしくなった。

 それを見るなりサスケは、逃げるように走り去っていた。





 なんだよ!!ドベのヤツ!!

 俺は無視しやがるくせに、カカシにはあんなに素直にベタベタしくさりやがって!

 あ~・・・・腹立つ。

 裏で隠れてこそこそしやがって・・・。



 もー、ドベのことなんか知るかっ!!

 

 サスケは怒りながら家へと戻っていった。

 ドベとかウスラトンカチとか言ってるけど、本当はナルトのことが好きなサスケ。

 ここ最近の明らかにサスケを避けているようなナルトの態度にはいたく傷ついていた。

 なんか、まずいことをやったのか?と思っていたからこそ、謝ったほうがいいのかな、と気の弱いことを考えていたが、最近のナルトといったら、聞く耳持たないわ、シカトするわで・・・・。

 挙げ句の果てには、任務のあとカカシとコソコソ会ってるし・・・。

 もう気が滅入って滅入って仕方のないサスケだった。







『ナルト、理由はどうであれ、ここ最近サスケにひどい態度だっただろ?スリーマンセルはチームワークが大事なんだからとりあえず、謝っておきなさいね』

 と、昨日カカシに諭され、ナルトは意を決したように、サスケに話しかけた。

「さ、サスケ!!」

「あ?」

 昨日は全然眠れなかったサスケは、いつもの2倍くらい目つきが悪い。

 ついでにいうなら、昨日まで自分を避けまくっていたナルトが、今日は自分から話しかけてきたので驚いていた。

「ちょ、ちょっと話があるんだってばよ」

「俺にはない。今から休憩終わるまで寝るから邪魔するな」

 ごろん、とその場に横になった。

 サスケはわざわざ一人になるためにここまで来たのに、ナルトが後をつけてきた。

 今はナルトの顔を見たくないっていうのに。

「・・・休憩終わるころに、起こせよ」

 それから話を聞いてやる。

 そう言うと、サスケは目をつぶった。





 サスケが眠って、ナルトは何もすることがないままずっと、考え事をしていた。

 

 サスケを諦める方法を。

  

だけど、どうやっても思いつかないのだ。

 ちらり、とサスケを見るとしかめっ面して眠っていた。

「・・・こいつ、いつもこんな顔して寝て疲れないのかってばよ・・・」

 つんっと眉間をつつく。

 そうすると、サスケの眉間のしわがとれた。

 いつもしかめた顔をしていたサスケしか見たことがなかったので、ナルトはその変わり様にどきんとときめいた。

 自分の心臓がどれだけ大きな音を立てているかがわかる。

「ん・・・・」

 微かにサスケが身じろぎすると、ナルトはビクッとして飛び退いた。

 自分が考えていることが、あまりにも今の自分と違いすぎて。



 寝てるんなら、キスしても平気かな・・・・?



「サスケ・・・・」

 呼んでもおきない。

「サスケってば・・・・」

 ・・・・・・・・。

 ドクン、と胸が高鳴った。

 

 最後にするから、これで諦めるから・・・・

 ちょっとだけ・・・。



 ナルトは寝ているサスケに覆い被さり、そっと唇をサスケのそれに近づけた。

 ちゅ・・・・

 と、唇を重ねたその瞬間・・・・

 ばちっっ!!

 いきなりサスケの瞳が開いた。

「うわっっ!!」

 あんまリのことに、ナルトは飛び退いた。

 まさかこんなタイミングが良く目が覚めるとは思っていなかったから。

 それもそのはずだ。

 サスケは最初から眠ってなどいなかったから。

 驚いたのは、サスケだって一緒だった。

『ちゅうゲットー!!しゃーんなろー!!』

 内なるサスケが心の中で祭りを開いている・・・。

 ナルトが見る限り、ぼぉっとしているようにしか見えないサスケ。

 とんでもないことをやった自分に、呆れて放心しているんだと思っていた。

「ごっっ・・・ゴメンってば・・・!俺・・俺・・・」

 顔を真っ赤にして目尻に涙をたまらせて、ナルトは必死に何かを言おうとしていた。

「・・・俺・・・・」

「なんだよ。言えよ」

 不機嫌そうに聞いてくるサスケに、ナルトの不安はますます募る。

「・・・・サスケが、好きなんだってば・・・好きになってなんか言わないからっ・・・・き、嫌わないで、ほしいってば・・・・」

 ナルトとしては、一世一代の大告白だった。

 絶対に言うつもりなんかなかったのに。

 自分の迂闊な行動でばれるなんて・・・・。

「・・・・誰が、嫌うって?」

「え?」

 パッとナルトが顔を上げた瞬間、目の前にサスケの顔があった。



 ちゅ・・・・



 かすめ取られるように、ナルトはサスケから口付けされた。



「なっっ・・・・な・・・・・・・・・・・なんで?」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 一瞬の間。

「・・・なんで?・・・じゃねぇだろ!!このドベッ!!自分で考えろ」

「し・・・・・・」

「し?」

 腕を組み、鋭い目つきでサスケはナルトを見た。

「仕返し?」

 とんちんかんなコトをナルトはのたまった。

「・・・・・・・・・・・ウスラトンカチが・・・・・」

 はぁっっ・・・・と大きな溜息をついて、サスケはナルトに向き直った。

「お前が好きだってコトだよ!!このウスラトンカチ!!」

 顔を真っ赤にしながら、サスケはナルトに叫んだ。そして、照れ隠しかそっぽを向いた。

「・・・ほんと?」

「嘘ついてどうする」

「だって・・・・・」

「んだよ、嫌なのか?」

 チラリとなるとを見ると、また泣いているナルトが。

「お、オイ?」

「嬉しいってば・・・・」

 ナルトはまっすぐに、サスケの目をみた。

 サスケはナルトの肩を掴み、だんだんと自分の方に寄せていった。

 目を伏せ、唇が重なろうとしたその瞬間・・・!



「は~い、そこまで~」

 やたら呑気な声が響いて、二人はぐいっと引き剥がされた。

「な、何でテメェがここにいんだ!!」

「休憩終わったから、呼びに来ただけデショ?そしたらこういう場面に出くわしたってワケ。いや~・・・青い春だネェv」

 どこから見てたんだこいつは!!

「死ね、クソカカシ!!」

 本気でクナイをカカシになげ放つサスケ。

 さすが上忍、といったところか、かる~くそれをいなすと

「ま、ナルトが今サスケを好きだからって、ずっと続くわけでもないからネvそのうち、捨てられないように気をつけるんだネ、サスケ」

 ひらひらっと手を振り、カカシはあっという間に消えていった。

 ナルトを連れ添って。



「あのクソ忍!!絶対ぶっ殺してやる!!」



 新たに誓いをたて、空へと叫ぶサスケ。



 そのころナルトはというと、訳が分からないまま、カカシに抱えられているのでした。









サスケ×ナルト。
あまずっぱい話。       


2001/09/21